カンボジア孤児院

現在、経済的な発展の目覚ましいカンボジアですが長い内戦の結果生じた痛みは、未だ弱い立場の子ども達に影響を与え続けています。 私たち礎の石孤児院は1997年より、カンボジアにおける孤児院の運営を行っています。

マンスリーレポート
(2024年10月)

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Photo: 無事に戻って来たNA(写真右)と空港で1年振りに再会した子どもたち

チョムリアプスワ!(こんにちは!)
『礎の石孤児院』の働きの為の皆様からのご支援とご協力を、心か ら感謝申し上げます。
昨年の9月から日本に1年 間の語学留学をしていたNAが、8月末にカンボ ジアに戻ってきました。
あっという間の1年間でしたが、日本語の学びと日本での生活が体験できた事もよかったようでした。
私達は、若い大学生の女の子を1人送り出すにあたっていろいろ心配 な事もありましたが、ご支援者の皆さまにもお会いする機会があったり、沢山の方々からいろいろ な助けを頂くことができ心から感謝しています。 本当にありがとうございました。
NAはこれから1年間、大学に戻り4年生で学ぶ予定になっています。
12年生(高校3年)の2人NとSは、10月始め頃に高校最後の卒業試験を受ける予定です。次回は、その結果をお伝え出来ることと思っています。他の子ども達も1年間の学びを終えつつあります。学校によっては異なりますが、新学期を迎えるまでの1ヶ月前後の休みがありますので、今年もこの休みの間に子ども達と出掛ける遠出の計画をスタッフ達と話し合っています。
その為に400ドほどが必 要ですので、ご支援頂ければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
(ルツ前田)

カンボジア孤児院の沿革

1997年5月

前田克子さんが孤児院の開設準備のため派遣される


1997年11月

孤児を受け入れ、本格的な活動を開始


2002年10月

カンボジア政府より「NGO団体」として認可

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礎の石孤児院カンボジアでは、両親をなくした子ども達、片親の家庭で経済的理由の為、又は暴力等の為、片親又は両親が行方不明等で養育を完全に放棄した家庭の子ども達、これらの状況の中で親族も養育拒否している子ども達を受入れています。
孤児院では、孤児達とスタッフが生活を共にしながら孤児達に必要な心と体のケアーを行なっています。
孤児となった子ども達一人一人が、教育、技術指導などを受け、社会への自立、貢献などが出来る者となっていくことを願いとし、目的としています。
また、自主自立が出来る年齢まで、孤児達は孤児院内で共に生活していきます。
孤児達のほとんどは、学校で学んだ経験がありませんので、学校側の協力も頂きながら、それぞれの学力に合ったクラスに編入し、孤児院から毎日学校に通っています。
また、午前、午後と孤児院内においても、孤児達に必要な教育サポートが出来るように、スケジュールを組んでいます。 現在(2023年4月)、幼児から大学生までの16人の子ども達が孤児院で共に生活しています。16人の中には、1人の障害児と3人のHIV感染児も含まれています。孤児院内での医療ケアーと、定期検診、リハビリなどを受けながら、体調もより安定して生活が出来ています。
また、高校を卒業した子ども達は、それぞれの希望にあった技術訓練を受けることが出来ますし、大学進学も出来るように支援の枠を広げました。
2015年10月より大学支援を開始し、現在3人が支援を受けています。

カンボジア孤児院 現地責任者
ルツ前田 スタッフ

長い内戦の歴史を通って来たカンボジアは、現在驚くべき経済発展の途上にあります。数年前までは、多くの内戦孤児が国内に溢れていましたが、現在見る限りでは、孤児数は減少しているかのように見えます。しかし、経済発展の背後に、貧富の差はさらに大きくなって来ている現状があります。発展が見られるのは首都プノンペンが著しい状態ですが、その発展の波は未だ地方までは届いていません。貧困の故に、売買される子ども達、放棄されてしまう子ども達、また家庭崩壊を通して、行き場を失った子ども達が孤児となってしまう原因ともなっています。 1997年から、カンボジアでの孤児院の働きは始まりました。 皆様からの様々なご支援を通して、命を繋いだ子ども達がいますし、食べるものの心配をしなくても毎日食事があり、天井のある場所でぐっすりと安心して眠れる喜びを話す子ども達がいます。そして皆様の多くのご支援を通して、自立して行った孤児たちがいます。また、現在自立までの準備の中にいる孤児たちがおり、さらにこれから孤児院で受入れる孤児たちがいます。 皆様からの数々のご支援を頂いて、孤児院の働きが進められておりますことを、心から感謝申し上げます。またこれからも、皆様からの心温まるご支援を孤児たちの為に頂ければ幸いです。どうぞよろしくお願い致します。

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ルツ前田 スタッフ